子どものテストの点が悪いとき、どうすればいいの?
中目黒スマイル「幸せ親子づくり」の田中彩子です。
1年以上前に旧ブログで書いた記事を今もたくさん読んでいただいているようなので、こちらでもご紹介したいと思います。
「子どものテストの点が悪いときに、どうすればいいか」という小学生の保護者向けの資料を作成していたときに感じたことです。
まず「なぜ?」を考えてしまうと、どうなるの?
子どものテストの点が悪い(かなり悪い)とき。
「なんでできなかったの?」「なんでこんな点数なの?」と、「なぜ」をベースにした「原因論」で掘り下げていくと、いくらでも「ダメ出し」が出てきてしまいます。
たとえば、こんなことです。
うっかりミスが多い。
見直しをしない。
スピードが遅い。
字が汚い。
勉強が足りない。
集中力が足りない。
スケジュール管理がなっていない。
ゲームのし過ぎ。
そもそも、生活習慣を見直す必要がある。
などなど。
でも、それを子どもにいきなりそのまま伝えても、良いことがあるでしょうか?
「そうか。自分はこんなところが至らなかったのか。深く反省して、次回はちゃんとテストで良い点を取ろう!」なんて考える子どもはほとんどいないと思います。
では、どうすればいいの?
アドラー心理学の勇気づけではまず、子どもを勇気づけることから始めます。
でも、点数の悪いテストを見た時に何をどう勇気づければよいのでしょうか?
詳しい内容は、中目黒スマイルのアドラー心理学・勇気づけ講座でお伝えしています。
ひとつ、簡単なものをご紹介したいと思います。
それは、「部分的にでもいいから、良いところに注目する」ということです。
たとえば、国語のテストでなくても、「この部分のこの漢字は綺麗に書けた」だけでもいいのです。
綺麗な漢字がひとつもなければ、漢字の部首の部分だけでもいいかもしれません。
ひらがなでもOK。
まずは子どもを勇気づけます。
そしてその後、「このテストについて、どう思う?」と子どもに聞いてみます。
点数が悪いことを子どもが認識していれば、「じゃあ、今後どうすればいいと思う?」を子どもに考えさせます。
まずは子ども自身に考えてもらうことが大切です。
もし答が出てこなければ、一緒に考えます。
または、ヒントを出して、子どもが自分で考えられるようにサポートします。
こうして親子で少しずつ、次に進んでいくのです。
勇気づけで目指すこととは
アドラー心理学の勇気づけでのかかわりは、「そんなの甘い!」と思われるかもしれません。
でも私は、世の中(学校、塾、会社、その他)の大部分の人が「そんなの甘い!」と考えているからこそ、せめて家庭では(それも難しければ、せめて「私」だけは)、勇気づけの精神で子どもに向き合いたいと思っています。
もちろん、言うは易く行うは難し。
私も日々、実感しています。
私も、完璧とは程遠いので。
たぶん、多くの方が親として勇気づけのアプローチに疑問を抱くのは「そんなことでは結局、成績が伸びないと思うから」だと思います。
でも、勇気づけで目指すことはそもそも、「成績を伸ばすこと」ではないんですよね。
勇気づけは、「相手を操作しようとして」行うものではないのです。
それが、実践の難しいところだと思います。
勇気づけで目指すのは、自分や相手に「困難を克服する活力を与えること」です。
私はこのことを、勇気づけ講座で受講者の皆様に勇気づけをお伝えするたびに、自分にも言い聞かせています。
「幸せな親子づくり」への扉を開いてみませんか?
今回ご紹介したのは、勇気づけのほんの一部です。
アドラー心理学も、勇気づけも、決して「甘い」だけではなく、「厳しい」側面も含まれています。
そして、とても奥が深いのです。
アドラー心理学の勇気づけ講座を受講すると、育児がもっと楽に楽しくなります。
ママが変わることで親子関係が変わり、子どもも変化していきます。
自分にも子どもにも、一生使える「勇気づけ」をプレゼントできます。
「幸せ親子」づくりを始めませんか?
自分や子どもの幸せは、まずは勇気づけから始まります。
親子で幸せになれる「アドラー心理学の勇気づけ」について学びたい方、中目黒スマイルの講座でお待ちしています!
中目黒スマイルのアドラー心理学・勇気づけコミュニケーション講座

田中彩子

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